2変数関数の極値の証明 (1)
とする.
,
,
,
とおくと
・ならばは極小値
・ならばは極大値
・ならば
は極値でない
■証明
とする.・・・・・・(1)
テイラーの定理
(ただし,
)
を
の場合に適用すると
(1)の条件より
(ただし,
)
ここで
,
,
とおくと
となり,
の符号は,
の値が同時に0でないとき,
の符号によって決まる.
を平方完成すると,
・・・・・・(2)
(2)より
とおくと
のとき
となる.
のとき
となる.
また
の値が十分小さいとき,
と書き換えることができる.
以上より
,,,とおくと
ならば
は極小値,
ならば
は極大値となる.
のときについて考える.
これは,
を
の2次式として考え,判別式
を利用すると,
となる.つまり
が正のとき
は正となり,この2次式は解を持つことになるので,
は正にも負にもなる.
よって
のときは,
の値が正にも負にもなるので,
は極値でない.
また
のときは,
が極値のときも,そうでないときもあり得るので,
のときはわからない.
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最終更新日:
2023年1月21日