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n次正方行列Aにおいて,1次独立な n個の固有ベクトルが存在するとき, Aは対角化可能である.
A の1次独立なnの固有ベクトルを,x1 ,x2 , x3,・・・,xn とする.固有値・固有ベクトルの定義より
Axi=λixi (λi はxi に対応する固有値,i=1,2,3,⋯,n)・・・・・・(1)
の関係がある.
n 次正方行列(Ax1Ax2⋯Axn)を2通り方法で表すことにする.
(Ax1Ax2⋯Axn)=A(x1x2⋯xn)
P=(x1x2⋯xn) とおくと
(Ax1Ax2⋯Axn)=AP ・・・・・・(2)
となる.
(1)より
(Ax1Ax2⋯Axn)=(λ1x1λ2x2⋯λnxn)
D=(λ10⋯00λ20⋮⋱⋮00⋯λn)
(Ax1Ax2⋯Axn)=PD ・・・・・・(3)
となる.
(2),(3)より
AP=PD ・・・・・・(4)
となる.
x1 ,x2 , x3,・・・,xnが1次独立であることより,P は,この定理より, |P|≠0となり,逆行列が存在する.(4)の両辺に左から P の逆行列P−1 をかけると
P−1AP=P−1PD
P−1AP=D
となる.したがって,AはPにより対角化が可能である.
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最終更新日:2022年7月19日