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対角化可能であるための条件 その1

定理

n次正方行列Aにおいて,1次独立n個の固有ベクトルが存在するとき, A対角化可能である.

■証明

A の1次独立なnの固有ベクトルを,x1x2x3,・・・,xn とする.固有値・固有ベクトルの定義より

Axi=λixi  (λixi に対応する固有値,i=1,2,3,,n)・・・・・・(1)

の関係がある.

n 次正方行列(Ax1Ax2Axn)を2通り方法で表すことにする.

●方法1

(Ax1Ax2Axn)=A(x1x2xn)

P=(x1x2xn) とおくと

(Ax1Ax2Axn)=AP ・・・・・・(2)

となる.

●方法2

(1)より

(Ax1Ax2Axn)=(λ1x1λ2x2λnxn)

=(x1x2xn)(λ1000λ2000λn)

D=(λ1000λ2000λn)

(Ax1Ax2Axn)=PD  ・・・・・・(3)

となる.


(2),(3)より

AP=PD ・・・・・・(4)

となる.

x1x2x3,・・・,xnが1次独立であることより,P は,この定理より, |P|0となり,逆行列が存在する.(4)の両辺に左から P の逆行列P1 をかけると

P1AP=P1PD

P1AP=D

となる.したがって,APにより対角化が可能である.

 

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最終更新日:2022年7月19日

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