2次曲線の標準化に従って,与式
······
の係数より
······
であり,これらを成分とする2つの対称行列
······
······
を考える.判別式
······
および,
······
より,この2次曲線は無心で退化しない.また,行列
の固有値は
,
であり,
······
より,
······
である.さらに,
······
であり,2次曲線の標準化の【定理 2】より,与式の2次曲線は適当な座標変換
で
······
と変換できる.これは,頂点
の放物線を表す.
行列
の固有値
,
に対応する(大きさ
の)固有ベクトル
,
は
と求まる.よって,
の対角化を与える(回転変換に対応させた)直交行列を
と書けるので,
の変換は
と表せる.以上のことから,与式の2次曲線は,式の放物線を,原点を中心に
回転させた後,その原点を
まで平行移動させたものである.