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指数関数の一般形

指数関数 y=axy=ax のグラフを原点を中心に xx 軸方向,および, xx 方向に拡大した後,平行移動したグラフを表す関数は、一般的に

y=βαx+γy=βαx+γ  ・・・・・・(1)

ただし,α>0α>0α1α1 であるとする.

と表すことができる.(1)のことをKIT数学ナビゲーションでは,指数関数の一般形ということにする.

■解説

y=axy=ax のグラフを,原点を中心に xx 軸方向に uuxx 方向にvv 拡大した後, xx 軸方向に ppyy 方向に qq 平行移動したグラフを表す関数は

yqv=axpuyqv=axpu ・・・・・・(2)

となる.この式に関しては,グラフの拡大→グラフの平行移動した関数を参考にするとよい.

(2)を以下のように式変形をする.

yqv=(a1u)xpyqv=(a1u)xp (∵(ar)s=ars(ar)s=ars 詳しくはここを参照)

yqv=(a1u)p(a1u)xyqv=(a1u)p(a1u)x (∵aras=ar+saras=ar+s 詳しくはここを参照)

yq=v(a1u)p(a1u)x

y=v(a1u)p(a1u)x+q

a1u=αv(a1u)p=βq=γ とおくと

y=βαx+γ

となり,(1)が得られる.

y=αx のグラフの漸近線 は x軸である.よって,y=βαx のグラフの漸近線もx軸である.

y=βαx+γ のグラフはy=βαx のグラフを y 方向に γ 平行移動したものになる.

よって,y=βαx+γ のグラフの漸近線

直線 y=γ

となる.

今度は,極限を使った方法でy=βαx+γ のグラフの漸近線を求めてみる.

α>1 のとき

limx(βαx+γ) =β(limxαx)+γ =β0+γ=γ

0<α<1 のとき

limx(βαx+γ) =β(limxαx)+γ =β0+γ=γ

α>10<α<1のいずれの場合も,直線 y=γy=βαx+γ のグラフの漸近線となる.

 

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最終更新日: 2024年2月8日

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