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基本的な行列の問題

■問題

次の連立1次方程式をクラメルの公式を用いて解け.

a 2 b c + 2 d = 3 2 a + b + 3 c 2 d = 0 a b + 2 c + 2 d = 1 3 a + 4 b c + d = 2

■答

a=3 b=2 c=2 d=1

■計算

A = 1 2 1 2 2 1 3 2 1 1 2 2 3 4 1 1

行列式の計算則を用いて2行+1行×2,3行+1行,4行+1行×(-3)の計算をする.

= 1 2 1 2 0 3 1 2 0 3 1 4 0 10 2 5

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

= 3 1 2 3 1 4 10 2 5

行列式の計算則を用いて3行+1行×3の計算をする.

= 3 1 2 3 1 4 1 5 1

1行1列目を1にするために,行列式の交代性を用いて3行目と1行目を入れ替える.このときに符号が変わることに注意.

= 1 5 1 3 1 4 3 1 2

行列式の計算則を用いて2行+1行×3,3行+1行×3の計算をする.

= 1 5 1 0 16 7 0 16 5

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

= 16 7 16 5

1列目がともに16となっているので,定数倍の性質を用いて1列目から16をくくりだす.

= 16 1 7 1 5

= 16 5 7

= 32

a = 1 32 3 2 1 2 0 1 3 2 1 1 2 2 2 4 1 1

1行1列目を1にするために,行列式の交代性を用いて3行目と1行目を入れ替える.このときに符号が変わることに注意.

= 1 32 1 1 2 2 0 1 3 2 3 2 1 2 2 4 1 1

行列式の計算則を用いて3行+1行×(-3),4行+1行×2の計算をする.

= 1 32 1 1 2 2 0 1 3 2 0 1 7 4 0 2 3 5

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

= 1 32 1 3 2 1 7 4 2 3 5

行列式の計算則を用いて2行-1行,3行+1行×(-2)の計算をする.

= 1 32 1 3 2 0 10 2 0 3 9

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

= 1 32 10 2 3 9

1行目が−2の倍数になっているので,定数倍の性質を用いて1行目より−2をくくりだす.

= 1 16 5 1 3 9

= 1 16 45 + 3

= 3

b = 1 32 1 3 1 2 2 0 3 2 1 1 2 2 3 2 1 1

行列式の計算則を用いて2行+1行×2,3行+1行,4行+1行×(-3)の計算をする.

= 1 32 1 3 1 2 0 6 1 2 0 4 1 4 0 11 2 5

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

= 1 32 6 1 2 4 1 4 11 2 5

1行1列目を1にするために,行列式の交代性を用いて2列目と1列目を入れ替える.このときに符号が変わることに注意.

= 1 32 1 6 2 1 4 4 2 11 5

行列式の計算則を用いて2行-1行,3行-1行×2の計算をする.

= 1 32 1 6 2 0 2 2 0 23 9

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

= 1 32 2 2 23 9

1行目が-2の倍数になっているので,定数倍の性質を用いて行列式を簡単にする.

= 1 16 1 1 23 9

= 1 16 9 23

= 2

c = 1 32 1 2 3 2 2 1 0 2 1 1 1 2 3 4 2 1

行列式の計算則を用いて2行+1行×2,3行+1行,4行+1行×(-3)の計算をする.

= 1 32 1 2 3 2 0 3 6 2 0 3 4 4 0 10 11 5

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

= 1 32 3 6 2 3 4 4 10 11 5

行列式の計算則を用いて3行+1行×3の計算をする.

= 1 32 3 6 2 3 4 4 1 7 1

1行1列目を1にするために,行列式の交代性を用いて3行目と1行目を入れ替える.このときに符号が変わることに注意.

= 1 32 1 7 1 3 4 4 3 6 2

行列式の計算則を用いて2行+1行×3,3行+1行×3の計算をする.

= 1 32 1 7 1 0 25 7 0 27 5

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

= 1 32 25 7 27 5

= 1 32 125 189

= 2

d = 1 32 1 2 1 3 2 1 3 0 1 1 2 1 3 4 1 2

行列式の計算則を用いて2行+1行×2,3行+1行,4行+1行×(-3)の計算をする.

= 1 32 1 2 1 3 0 3 1 6 0 3 1 4 0 10 2 11

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

= 1 32 3 1 6 3 1 4 10 2 11

行列式の計算則を用いて3行+1行×3の計算をする.

= 1 32 3 1 6 3 1 4 1 5 7

1行1列目を1にするために,行列式の交代性を用いて3行目と1行目を入れ替える.

= 1 32 1 5 7 3 1 4 3 1 6

行列式の計算則を用いて2行+1行×3,3行+1行×3の計算をする.

= 1 32 1 5 7 0 16 25 0 16 27

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

= 1 32 16 25 16 27

1列目がともに16なので,定数倍の性質を用いて1列目から16をくくりだす.

= 1 2 1 25 1 27

= 1 2 27 25

= 1

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作成:学生スタッフ

最終更新日: 2022年6月15日

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