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基本的な行列の問題

■問題

次の連立1次方程式をクラメルの公式を用いて解け.

a + 2 b + 2 c 3 d = 5 2 a + b 2 c + 2 d = 2 a b + 3c d = 2 2 a 2 b + c + d = 1

■答

a=1 b=2 c=1 d=0

■計算

A = 1 2 2 3 2 1 2 2 1 1 3 1 2 2 1 1

行列式の計算則を用いて2行+1行×2,3行+1行,4行+1行×2の計算をする.

 

= 1 2 2 3 0 5 2 4 0 1 5 4 0 2 5 5

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

= 5 2 4 1 5 4 2 5 5

1行1列目の成分を1にするために,行列式の交代制を用いて1行目と2行目を入れ替える.このときに符号が変わることに注意.

= 1 5 4 5 2 4 2 5 5

3列目の成分がすべて負の数字なので定数倍の性質を用いて3列目から−1をくくりだす.

= 1 5 4 5 2 4 2 5 5

行列式の計算則を用いて2行+1行×(-5),3行+1行×(-2)の計算をする.

= 1 5 4 0 23 16 0 5 3

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

= 23 16 5 3

1行目,2行目ともに負の数字なので,定数倍の性質を用いて行列式を簡単にする.

= 23 16 5 3

= 69 80

= 11

a = 1 11 5 2 2 3 2 1 2 2 2 1 3 1 1 2 1 1

1行1列目の成分を1にするために,行列式の交代制を用いて1行目と4行目を入れ替える.このときに符号が変わることに注意.

= 1 11 1 2 1 1 2 1 2 2 2 1 3 1 5 2 2 3

行列式の計算則を用いて2行+1行×2,3行+1行×2,4行+1行×5の計算をする.

= 1 11 1 2 1 1 0 3 0 4 0 5 5 1 0 8 7 2

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

= 1 11 3 0 4 5 5 1 8 7 2

行列式の計算則を用いて3行+1行×(-3)の計算をする.

= 1 11 3 0 4 5 5 1 1 7 10

1行1列目の成分を1にするために,行列式の交代制を用いて1行目と3行目を入れ替える.

= 1 11 1 7 10 5 5 1 3 0 4

行列式の計算則を用いて2行+2行×5,3行+1行×3の計算をする.

= 1 11 1 7 10 0 40 49 0 21 26

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

= 1 11 40 49 21 26

行列式の計算則を用いて2列+1列の計算をする.

= 1 11 40 9 21 5

= 1 11 200+189

= 1

b = 1 11 1 5 2 3 2 2 2 2 1 2 3 1 2 1 1 1

行列式の計算則を用いて2行+1行×2,3行+1行,4行+1行×2の計算をする.

= 1 11 1 5 2 3 0 12 2 4 0 7 5 4 0 9 5 5

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

= 1 11 12 2 4 7 5 4 9 5 5

1列目と3列目のようそがともに負の数字なので,定数倍の性質を用いて1列目と3列目から−1をくくりだす.

= 1 11 12 2 4 7 5 4 9 5 5

1行目の成分が2の倍数なので,定数倍の性質を用いて1行目から2をくくりだす.

= 2 11 6 1 2 7 5 4 9 5 5

行列式の計算則を用いて2行+1行×(-1)の計算をする.

= 2 11 6 1 2 1 4 2 9 5 5

1行1列目の成分を1にするために,行列式の交代制を用いて1行目と2行目を入れ替える.このときに符号が変わることに注意.

= 2 11 1 4 2 6 1 2 9 5 5

行列式の計算則を用いて2行+1行×(-6),3行+1行×(-9)の計算をする.

= 2 11 1 4 2 0 23 10 0 31 13

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

= 2 11 23 10 31 13

1行目,2行目ともに成分が負の数字なので定数倍の性質を用いて1行目と2行目から−1をくくりだす.

= 2 11 23 10 31 13

= 2 11 299 310

= 2

c = 1 11 1 2 5 3 2 1 2 2 1 1 2 1 2 2 1 1

行列式の計算則を用いて2行+1行×2,3行+1行,4行+1行×2の計算をする.

= 1 11 1 2 5 3 0 5 12 4 0 1 7 4 0 2 9 5

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

= 1 11 5 12 4 1 7 4 2 9 5

1行1列目の成分を1にするために,行列式の交代制を用いて1行目と2行目を入れ替える.このときに符号が変わることに注意.

= 1 11 1 7 4 5 12 4 2 9 5

2列目と3列目の成分が負の数字なので,定数倍の性質を用いて行列式を簡単にする.

= 1 11 1 7 4 5 12 4 2 9 5

行列式の計算則を用いて2行+1行×(-5),3行+1行×(-2)の計算をする.

= 1 11 1 7 4 0 23 16 0 5 3

次数下げの計算を用いて行列式の次数を1つ下げる.

= 1 11 23 16 5 3

1行目,2行目の成分が負の数字なので,定数倍の性質を用いて1行目と2行目から−1をくくりだす.

= 1 11 23 16 5 3

= 1 11 69 80

= 1

d = 1 11 1 2 2 5 2 1 2 2 1 1 3 2 2 2 1 1

行列式の計算則を用いて2行+1行×2,3行+1行,4行+1行×2の計算をする.

= 1 11 1 2 2 5 0 5 2 12 0 1 5 7 0 2 5 9

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

= 1 11 5 2 12 1 5 7 2 5 9

1行1列目の成分を1にするために,行列式の交代制を用いて1行目と2行目を入れ替える.このときに符号が変わることに注意.

= 1 11 1 5 7 5 2 12 2 5 9

3列目の成分が負の数字なので,定数倍の性質を用いて3行目から−1をくくりだす.

= 1 11 1 5 7 5 2 12 2 5 9

行列式の計算則を用いて2行+1行×(-5),3行+1行×(-2)の計算をする.

= 1 11 1 5 7 0 23 23 0 5 5

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

= 1 11 23 23 5 5

1行目,2行目の成分が負の数字なので,定数倍の性質を用いて1行目と2行目から−1をくくりだす.

= 1 11 23 23 5 5

= 0

よって,答えは

a=1 b=2 c=1 d=0

となる.

 

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作成:学生スタッフ

最終更新日: 2022年9月7日

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