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基本的な行列の問題

■問題

次の連立1次方程式をクラメルの公式を用いて解け.

a+2b+2c3d=52a+b2c+2d=2ab+3cd=22a2b+c+d=1

■答

a=1b=2c=1d=0

■計算

A =1223212211312211

行列式の計算則を用いて2行+1行×2,3行+1行,4行+1行×2の計算をする.

 

=1223052401540255

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

=524154255

1行1列目の成分を1にするために,行列式の交代制を用いて1行目と2行目を入れ替える.このときに符号が変わることに注意.

=154524255

3列目の成分がすべて負の数字なので定数倍の性質を用いて3列目から−1をくくりだす.

=154524255

行列式の計算則を用いて2行+1行×(-5),3行+1行×(-2)の計算をする.

=15402316053

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

=231653

1行目,2行目ともに負の数字なので,定数倍の性質を用いて行列式を簡単にする.

=231653

=6980

=11

a=1115223212221311211

1行1列目の成分を1にするために,行列式の交代制を用いて1行目と4行目を入れ替える.このときに符号が変わることに注意.

=1111211212221315223

行列式の計算則を用いて2行+1行×2,3行+1行×2,4行+1行×5の計算をする.

=1111211030405510872

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

=111304551872

行列式の計算則を用いて3行+1行×(-3)の計算をする.

=1113045511710

1行1列目の成分を1にするために,行列式の交代制を用いて1行目と3行目を入れ替える.

=1111710551304

行列式の計算則を用いて2行+2行×5,3行+1行×3の計算をする.

=11117100404902126

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

=11140492126

行列式の計算則を用いて2列+1列の計算をする.

=111409215

=111200+189

=1

b =1111523222212312111

行列式の計算則を用いて2行+1行×2,3行+1行,4行+1行×2の計算をする.

=11115230122407540955

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

=1111224754955

1列目と3列目のようそがともに負の数字なので,定数倍の性質を用いて1列目と3列目から−1をくくりだす.

=1111224754955

1行目の成分が2の倍数なので,定数倍の性質を用いて1行目から2をくくりだす.

=211612754955

行列式の計算則を用いて2行+1行×(-1)の計算をする.

=211612142955

1行1列目の成分を1にするために,行列式の交代制を用いて1行目と2行目を入れ替える.このときに符号が変わることに注意.

=211142612955

行列式の計算則を用いて2行+1行×(-6),3行+1行×(-9)の計算をする.

=2111420231003113

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

=21123103113

1行目,2行目ともに成分が負の数字なので定数倍の性質を用いて1行目と2行目から−1をくくりだす.

=21123103113

=211299310

=2

c =1111253212211212211

行列式の計算則を用いて2行+1行×2,3行+1行,4行+1行×2の計算をする.

=11112530512401740295

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

=1115124174295

1行1列目の成分を1にするために,行列式の交代制を用いて1行目と2行目を入れ替える.このときに符号が変わることに注意.

=1111745124295

2列目と3列目の成分が負の数字なので,定数倍の性質を用いて行列式を簡単にする.

=1111745124295

行列式の計算則を用いて2行+1行×(-5),3行+1行×(-2)の計算をする.

=11117402316053

次数下げの計算を用いて行列式の次数を1つ下げる.

=111231653

1行目,2行目の成分が負の数字なので,定数倍の性質を用いて1行目と2行目から−1をくくりだす.

=111231653

=1116980

=1

d =1111225212211322211

行列式の計算則を用いて2行+1行×2,3行+1行,4行+1行×2の計算をする.

=11112250521201570259

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

=1115212157259

1行1列目の成分を1にするために,行列式の交代制を用いて1行目と2行目を入れ替える.このときに符号が変わることに注意.

=1111575212259

3列目の成分が負の数字なので,定数倍の性質を用いて3行目から−1をくくりだす.

=1111575212259

行列式の計算則を用いて2行+1行×(-5),3行+1行×(-2)の計算をする.

=11115702323055

次数下げの計算を用いて,行列式の次数を1つ下げる.

=111232355

1行目,2行目の成分が負の数字なので,定数倍の性質を用いて1行目と2行目から−1をくくりだす.

=111232355

=0

よって,答えは

a=1b=2c=1d=0

となる.

 

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作成:学生スタッフ

最終更新日: 2022年9月7日

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