三角関数の最大値・最小値に関する問題
■問題
次の関数の最大値と最小値を求めよ.ただし,
0≦θ≦2π
とする.
y=sin2θ−2cosθ+1
■動画解説
■答
θ=π
のとき,最大値
3
θ=0,2π
のとき,最小値
−1
■ヒント
公式
sin2θ+cos2θ=1
を利用して,
cosθ
に統一する.
cosθ
を
t
と置き換えて計算を行う.
2次関数の最大と最小(範囲指定あり)を参照する.
増減表を用いて解くこともできる.
■解説
sin2θ+cos2θ=1
より
sin2θ=1−cos2θ
・・・・・・(1)
与式に(1)を代入すると
y=(1−cos2θ)−2cosθ+1
y=−cos2θ−2cosθ+2
・・・・・・(2)
となる.
cosθ=t
とおいて,(2)に代入する.
y=−t2−2t+2
・・・・・・(3)
(3)の2次関数を平方完成する.
y=−(t2+2t)+2
y=−(t+1)2+3
t
の範囲を求める.
0≦θ≦2π
−1≦cosθ≦1
−1≦t≦1
・・・・・・(4)
図より,
y=−(t+1)2+3
は
t=−1
のとき最大値
3
t=1
のとき最小値
−1
をとる.
t
に対応する
θ
を求める.
cosθ=−1
⇒
θ=π
cosθ=1
⇒
θ=0,2π
以上より,
y=sin2θ−2cosθ+1
は
θ=π
のとき,最大値
3
θ=0,2π
のとき,最小値
−1
となる.
●増減表を用いる方法
y′=2sinθcosθ+2sinθ=2sinθ(cosθ+1)
y′=0となるのは
sinθ=0,あるいは,cosθ+1=0⇒cosθ=−1
よって
θ=0,π,2π
0<θ<πのとき
sinθ>0,cosθ+1>0
π<θ<2πのとき
sinθ<0,cosθ+1>0
となる.したがって,増減表は
となる.
以上より,
y=sin2θ−2cosθ+1
は
θ=π
のとき,最大値
3
θ=0,2π
のとき,最小値
−1
となる.
y=sin2θ−2cosθ+1s
のグラフを以下に示す.
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最終更新日:
2025年2月17日