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z=f(x,y)z=f(x,y) について,∂2z∂y∂x∂2z∂y∂x , ∂2z∂x∂y∂2z∂x∂y が共に連続ならば
∂2z∂y∂x=∂2z∂x∂y∂2z∂y∂x=∂2z∂x∂y
表現をかえると
fxy(x,y)=fyx(x,y)fxy(x,y)=fyx(x,y)
が成り立つ.
偏導関数の定義より
fx(x,y)=∂f∂xfx(x,y)=∂f∂x=limh→0f(x+h,y)−f(x,y)h=limh→0f(x+h,y)−f(x,y)h
fy(x,y)=∂f∂yfy(x,y)=∂f∂y=limk→0f(x,y+k)−f(x,y)k=limk→0f(x,y+k)−f(x,y)k
また
同様にして
ここで
Δ=f(x+h,y+k)−f(x,y+k)Δ=f(x+h,y+k)−f(x,y+k)−f(x+h,y)−f(x+h,y)+f(x,y)+f(x,y) ・・・・・・(3)
とおき,
g1(x)=f(x,y+k)−f(x,y)g1(x)=f(x,y+k)−f(x,y)
とおくと,(3)は
Δ=g1(x+h)−g1(x)Δ=g1(x+h)−g1(x)
平均値の定理より
Δ=g′1(x+θ1h)h (0<θ1<1 )
ここでg′1(x) は
g′1(x)=ddxg1(x)
={ddxg1(x+θ1h)}h
=∂∂x{f(x,y+k)−f(x,y)}
=fx(x,y+k)−fx(x,y)
よって
g2(y)=fx(x+θ1h,y) とおくと(4)は,
Δ={g2(y+k)−g2(y)}h
平均値の定理より
g2(y+k)−g2(y)=g′2(y+θ2k)k
となるので
Δ={g′2(y+θ2k)k}h ( 0<θ2<1 )
={g′2(y+θ2k)}hk
ここでg′2(y) は
g′2(y)=ddyg2(y)
=∂∂yfx(x+θ1h,y)
=fxy(x+θ1h,y)
よって
Δ=fxy(x+θ1h,y+θ2k)hk ・・・・・・(5)
次に, h1(y)=f(x+h,y)−f(x,y) とおくと(3)は
Δ=h1(y+k)−h1(y)
平均値の定理より
Δ=h′1(y+ϕ1k)k (0<ϕ1<1 )
ここでh′1(y) は
h′1(y)=ddyh1(y)
=∂∂y{f(x+h,y)−f(x,y)}
=fy(x+h,y)−fy(x,y)
よって
h2(x)=fy(x,y+ϕ1k) とおくと(6)は
Δ={h2(x+h)−h2(x)}k
平均値の定理より
h2(x+h)−h2(x)=h′2(x+ϕ2h)h
となるので
Δ={h′2(x+ϕ2h)h}k ( 0<ϕ2<1 )
={h′2(x+ϕ2h)}hk
ここでh′2(x) は
h′2(x)=ddxh2(x)
=∂∂xfy(x,y+ϕ1k)
=fyx(x,y+ϕ1k)
よって
Δ=fyx(x+ϕ2h,y+ϕ1k)hk ・・・・・・(7)
(1),(5)より
limh→0k→0Δhk=limh→0k→0fxy(x+θ1h,y+θ2k)=fxy(x,y) ・・・・・・(8)
(2),(7)より
limh→0k→0Δhk=limh→0k→0fyx(x+ϕ2h,y+ϕ1k)=fyx(x,y) ・・・・・・(9)
(8),(9)より
fxy(x,y)=fyx(x,y)
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最終更新日: 2023年1月20日