アポロニウスの円
平面上の2点からの距離の比が一定の点の軌跡は円になり,その円のことをアポロニウスの円という.
■証明1
平面上の2点を,点と点とする(図を参照).さらに,点があり,点,点,点の関係は
となっている.
に関して
頂点
の内角の二等分線と辺の交点を
とすると,点は辺の内分点になる.
頂点の
外角の二等分線と辺の延長線との交点を
とすると,点
は辺の外分点になる.
となることより,が一定であれば,円周角の定理より
点
の軌跡は,線分を直径とする円
を描く
■証明2
座標平面を使って証明する.
2点の内1つは原点
とし,もう一方の点の座標を
とし点
とする.ただし,
とする.そして,
となる点
の座標を
とする.
上記内容を式で表すと
・・・・・・(1)
となる.この式を以下のように変形する.
・・・・・・(2)
(2)は円の方程式で,円の中心が,
,半径が,
の円を表す.
円の
軸との交点を求めてみる.(2)に
を代入する.
解の公式より
・・・・・・(2)
,
よって,円と軸との交点の座標は
,
となる.
点は,線分を
に内分した点であり,点
は,線分をに外分した点である.
,の値をスライダーの〇印をドラグして変更してみてください.また,点をドラッグして動かしてみてください.
ホーム>>カテゴリー分類>>幾何>>アポロニウスの円
最終更新日 :
2025年11月25日