三角関数の不等式の解き方

三角関数の不等式の解き方

三角方程式の基本形( sin θ c cos θ c tan θ c ,[不等号は≧,≦,>,<のいずれでもよい] ) に式を変形して解く.

sin ( a θ b ) c cos ( a θ b ) c tan ( a θ b ) c の場合

a θ b = t と変数を変換することにより基本形にする.このとき,変数の変域も変換しなければならない.

r θ s a r b t a s b

■その他の場合

1.三角関数の角を統一する.→ 基本形へ変形

変形に用いる式:加法定理2倍角の公式, 半角の公式, 3倍角の公式, 積和の公式 )

2.三角関数の種類を統一する. → 基本形へ変形

変形に用いる式:三角関数の相互関係, 合成公式

3.(1)角度,三角関数の種類が統一できた場合

例えば, sin θ だけの三角方程式になれば, sin θ = X  とおいて, に関する方程式に変換して X  の解を求める.このとき X  の範囲に注意する. 例えば, 0 x 2 π であれば 1 X 1

となる.

(2)角度,三角関数の種類が統一できなかった場合

[1]因数分解の形に式を変形する.

 例: ( sin θ 1 2 ) ( cos θ 2 2 ) 0 → 基本形が得られる.

[2]三角関数の積≧0 の形に式を変形する.

 例: sin ( 2 θ π 3 ) cos ( θ + π 4 ) 0 → 基本形が得られる.

    変形に用いる式:和積の公式

 

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最終更新日: 2025年4月25日