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応用分野: 加法定理の証明

余弦定理

三角形の各辺a ,b ,c と各角A ,B ,C の間には以下に示す関係がある.

a2=b2+c22bccosAb2=c2+a22cacosBc2=a2+b22abcosC

この関係を余弦定理という.

■証明

三角形の頂点Cから辺ABに垂線CDを引く.
直角三角形ACDと直角三角形BCDができる.
直角三角形BCD三平方の定理を用いると

CB2=CD2+BD2・・・・・・(1)

となる.

CB=aCD=bsinA  (⇒ここを参照),BD=cbcosA  の関係を(1)に代入すると

a2=(bsinA)2+(cbcosA)2 =b2sin2A+c22cbcosA+b2cos2A =b2(sin2A+cos2A)+c22cbcosA =b2+c22bccosAa2=b2+c22bccosA

が求められる.

A=90° ,鈍角の場合の証明は省略

同様にして,

b2=c2+a22cacosBc2=a2+b22abcosC

も求められる.

 

■内積を用いた証明

図より(図を理解するには内積の幾何学的検討のページが参考になる)

c=ab ・・・・・・(2)

両辺のベクトルの大きさも等しくなるので

|c|=|ab| ・・・・・・(3)

(3)の両辺を2乗する.

|c|2=|ab|2 ・・・・・・(4)

内積の計算則を使って,(4)の右辺を以下のように式変形をする.

|c|2=(ab)(ab)

=(ab)a+(ab)(b)

=(ab)a(ab)b

=aabaab+bb

=|a|2+|b|22ab

=|a|2+|b|22|a||b|cosθ

ここで

|a|=a|b|=b|c|=cとおくと

c2=a2+b22abcosθ

となり,余弦定理が導かれた.

 

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最終更新日: 2023年10月26日

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