定積分と面積
定積分は,関数 の曲線と 軸で挟まれた領域で,区間 の面積を表す.ただし,区間でとする.
■解説
関数 の曲線と 軸で挟まれた領域で,区間 の面積を とする.ただし,区間 で , とする.
が から に増加したときの の増加量を とすると
と表すことができる.拡大図より , となる が存在することがわかる.この関係は の時も成り立つ. のとき, ,となることから
となり, は不定積分であることが解る.
よって,定積分の定義より
と表される.すなわち,
は,関数 の曲線と 軸で挟まれた領域で,区間 の面積となる.
■参考
定積分を,微小面積を足し合わせたものであるという考え方がある.この考え方は物理現象等を理解するときに非常に大切である.以下に簡単に説明する.(和の極限としての定積分の定義を参照のこと)
まず,区間 を 等分して 個の長方形を考える.(下図の場合は である.また単純化するために等分割している.)
ただし
個の長方形の面積の総和を とすると
となる.下図より,分割数を増やすと (ある区間の関数 と 軸で挟まれた面積)と の差が小さくなっているのが解る.
このことから, にするととなる.これを式で表すと
ただし
となる.この面積 値が定積分 のことで
ただし
である.
参考:区分求積法
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最終更新日:
2024年7月2日