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応用分野: 四面体の体積

平行六面体の体積

a 1 a 2 a 3 を3辺とする平行六面体の体積 V

V = a 1 a 2 × a 3 ・・・・・・(1)

となる.

■導出

図のような平行六面体を考える.

a 2 a 3 を2辺とする平行四辺形を平行六面体の底面とする.底面の面積 S は,外積の定義より

S = a 2 × a 3 ・・・・・・(2)

となる.

a 2 × a 3 のベクトルは底面と垂直な関係である. a 1 a 2 × a 3 のなす角を θ とすると,平行六面体の高さ h

h = a 1 cos θ ・・・・・・(3)

a 1 a 2 a 3 の位置関係によっては, 90 ° < θ < 180 ° となり, cos θ < 0 の場合もあるので, cos θ の絶対値を取っている)

となる.

(2),(3)より,平行六面体の体積V

V=Sh

= a 2 × a 3 a 1 cosθ

= a 2 × a 3 a 1 cosθ

a 2 × a 3 a 1 cosθ の絶対値を取っている)

内積の定義より式を変形する

= a 2 × a 3 a 1

内積は交換法則が成り立つことより

= a 1 a 2 × a 3

となる.

実際の計算は,3次の行列式の幾何学的解釈を参考にするとよい.

【備考】 a 1 a 2 × a 3 のことをスカラー3重積という.

 

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最終更新日 2025年10月23日

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