A=(4−32−1) を行列P を用いて対角化せよ.
P=1312 のとき P−1AP=(1002)
P=3121 のとき P−1AP=(2001)
行列A を対角化するための行列Pは他にも多くある.
Ax=λx より,(A−λE)x=0 ・・・・・・(1)
ここで
Τ=A−λE =(4−32−1)−(λ00λ) =(4−λ−32−1−λ)
とおく.
与式は,自明な解( x= 0 ) 以外の解をもつので,
|Τ|=|A−λE| =|4−λ−32−1−λ|=0
(4−λ)(−1−λ)+6=0 , λ2−3λ+2=0
(λ−1)(λ−2)=0
=∴λ=1,2
(i)λ=1 のとき,固有ベクトルを x1=α1α2 とおくと,(1)は
(3−32−2)(α1α2)=(00)
となり
α1−α2=0,α1=α2
となる.
α1=α2=k1 とおくと
x1=α1α2=k111
(ii)λ=2 のとき,固有ベクトルを x2=β1β2とおくと,(1)は
(2−32−3)(β1β2)=(00)
2β1−3β2=0,2β1=3β2
β1=3k2とおくと, β2=2k2
x2=β1β2=k232
(i)(ii)より, x1′=11 は固有値λ1=1 の固有ベクトル, x2′=32 は固有値λ2=2 の固有ベクトルである.
対角化可能であるための条件その1,その2より行列 A は
P= x1′ x2′=1312
で対角化可能で
P−1AP=λ100λ2=1002
となる.
P= x2′ x1′=3121
とすると
P−1AP=λ200λ1=2001
ホーム>>カテゴリー分類>>行列>>線形代数>>線形代数に関する問題>>行列式に関する問題>>行列の対角化
最終更新日: 2023年2月10日
[ページトップ]
利用規約
google translate (English version)