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次のことを証明せよ.
z=log√x2+y2 ならば (∂z∂x)2+(∂z∂y)2=1e2z である.
(∂z∂x)2+(∂z∂y)2=1e2z の右辺と左辺をそれぞれ式変形し同じ形になることを示す.
左辺は,
z
を
x , y
でそれぞれ偏微分し,2式を連立させる.
このとき,合成関数の微分を用いる.
右辺は,
z=log√x2+y2
を代入し,対数の性質
と累乗根の性質
を利用して変換した後,指数関数の底の変換を行う.
[1] 左辺 に関して
u=x2+y2 とおくと
z=log(x2+y2)12 =12log(x2+y2) =12logu
dzdu=12u=12(x2+y2) (対数の微分を参照)
まず,uをxで偏微分すると
∂u∂x=2x
合成関数の微分より
∂z∂x=dzdu·∂u∂x =12(x2+y2)·2x=xx2+y2
次に, u を y で偏微分すると,
∂u∂y=2y
合成関数の微分より
∂z∂x=dzdu·∂u∂y =12(x2+y2)·2y =yx2+y2
よって,左辺は
(∂z∂x)2+(∂z∂y)2
=(xx2+y2)2+(yx2+y2)2
=x2(x2+y2)2+y2(x2+y2)2
=x2+y2(x2+y2)2
=1x2+y2 ・・・・・・(1)
[2]右辺に関して
z=log√x2+y2 より
e2z=e2log√x2+y2
対数の性質より
=elog(√x2+y2)2
=elog(x2+y2)
指数と対数の関係より
=x2+y2
よって,右辺は
1e2z=1x2+y2 ・・・・・・(2)
(1),(2) より,
(∂z∂x)2+(∂z∂y)2=1e2z
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最終更新日: 2023年8月25日