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問題を解くのに必要な知識を確認するにはこのグラフ図を利用してください.

偏微分を含む証明

■問題

次のことを証明せよ.

z=logx2+y2 ならば (zx)2+(zy)2=1e2z である.

■ヒント

(zx)2+(zy)2=1e2zの右辺と左辺をそれぞれ式変形し同じ形になることを示す.

左辺は, zx,y でそれぞれ偏微分し,2式を連立させる. このとき,合成関数の微分を用いる.

右辺は, z=logx2+y2 を代入し,対数の性質累乗根の性質 を利用して変換した後,指数関数の底の変換を行う.

■解説

[1] 左辺 に関して

u=x2+y2 とおくと 

z=log(x2+y2)12 =12log(x2+y2) =12logu

dzdu=12u=12(x2+y2)  (対数の微分を参照)

まず,uxで偏微分すると

ux=2x

合成関数の微分より

zx=dzdu·ux =12(x2+y2)·2x=xx2+y2

次に, uy で偏微分すると,

uy=2y

合成関数の微分より

  zx=dzdu·uy =12(x2+y2)·2y =yx2+y2

よって,左辺は

(zx)2+(zy)2

=(xx2+y2)2+(yx2+y2)2

=x2(x2+y2)2+y2(x2+y2)2

=x2+y2(x2+y2)2

=1x2+y2 ・・・・・・(1)

[2]右辺に関して

z=logx2+y2 より

e2z=e2logx2+y2

対数の性質より

=elog(x2+y2)2

=elog(x2+y2)

指数と対数の関係より

=x2+y2

よって,右辺は

1e2z=1x2+y2  ・・・・・・(2)

(1),(2) より,

(zx)2+(zy)2=1e2z


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学生スタッフ作成

最終更新日: 2023年8月25日

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