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次の関係で定義される陰関数 y=ϕ(x)y=ϕ(x) について d2ydx2d2ydx2 を求めよ.
y2=4pxy2=4px
−4p2y3−4p2y3
まず,y2=4pxy2=4pxより定義したf(x,y)=f(x,ϕ(x))=0f(x,y)=f(x,ϕ(x))=0 となる2変数関数 f(x,y)f(x,y)をxx で微分する.その結果からdydxdydx を求める.
与式を変形すると
y2−4px=0y2−4px=0
となる.
f(x,y)=f(x,ϕ(x))=y2−4pxf(x,y)=f(x,ϕ(x))=y2−4px
とおく. f(x,y)f(x,y) をx=xx=x ,y=ϕ(x)y=ϕ(x) とする合成関数と考えて,これをxx で微分すると
ddxf(x,y)ddxf(x,y)=fxdxdx+fydydx=fxdxdx+fydydx
合成関数の偏導関数の公式を用いた.
=fx+fydydx=0=fx+fydydx=0
よって
fydydxfydydx=−fx=−fx
dydxdydx=−fxfy=−fxfy ・・・・・・(1)
ここで
fxfx=∂∂xf(x,y)=∂∂xf(x,y)
=∂∂x(y2−4px)=∂∂x(y2−4px)
偏導関数の定義より, y y を定数とみなして x x で微分する.
=−4p=−4p ・・・・・・(2)
fyfy=∂∂yf(x,y)=∂∂yf(x,y)
=∂∂y(y2−4px)=∂∂y(y2−4px)
偏導関数の定義より, x x を定数とみなして y yで微分する.
=2y=2y ・・・・・・(3)
(1)に(2),(3)を代入すると
dydxdydx=−fxfy=−fxfy=−(−4p)2y=−(−4p)2y=2py=2py ・・・・・・(4)
となる.
g(x,y)=g(x,ϕ(x))=2pyg(x,y)=g(x,ϕ(x))=2py ・・・・・・(5)
とおく.
d2ydx2d2ydx2=ddx(dydx)=ddx(dydx)
=ddx{g(x,y)}=ddx{g(x,y)}
g(x,y)g(x,y) をx=xx=x ,y=ϕ(x)y=ϕ(x) とする合成関数と考えて,これをxx で微分する.このとき合成関数の偏導関数の公式を用いる.
=gx+gydydx=gx+gydydx ・・・・・・(6)
ここで
gxgx=∂∂xg(x,y)=∂∂xg(x,y)
(5)を代入する.
=∂∂x(2py)=∂∂x(2py)
偏導関数の定義より, y y を定数とみなして x x で微分する.
=0=0 ・・・・・・(7)
gygy=∂∂yg(x,y)=∂∂yg(x,y)
=∂∂y(2py)=∂∂y(2py)
=∂∂y(2py−1)=∂∂y(2py−1)
偏導関数の定義より, x x を定数とみなして y y で微分する.
=−2py−2=−2py−2
=−2py2=−2py2 ・・・・・・(8)
(6)に(7),(8),(4)を代入する.
d2ydx2d2ydx2=gx+gydydx=gx+gydydx
=0+(−2py2)·2py=0+(−2py2)⋅2py
=−4p2y3=−4p2y3
y2=4pxy2=4pxの両辺をxxで微分する.
2ydydx=4p2ydydx=4p ・・・・・・(9)
(ddxy2ddxy2 についてはここを参照)
(9)をdydxdydx について解く.
dydx=2pydydx=2py ・・・・・・(10)
(9)をxx さらにxx で微分する.
2dydx⋅dydx+2yd2ydx2=02dydx⋅dydx+2yd2ydx2=0 ・・・・・・(11)
(11)をd2ydx2d2ydx2 について解く.
(dydx)2+yd2ydx2=0(dydx)2+yd2ydx2=0
d2ydx2=−1y(dydx)2d2ydx2=−1y(dydx)2 ・・・・・・(12)
(12)に(10)を代入する.
d2ydx2=−1y(2py)2=−4p2y3d2ydx2=−1y(2py)2=−4p2y3
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最終更新日: 2023年9月15日