陰関数の2次導関数
■問題
次の関係で定義される陰関数
について
を求めよ.
■答
■ヒント
まず,より定義した
となる2変数関数
を
で微分する.その結果から
を求める.
■解説
⇒別解
与式を変形すると
となる.
とおく.
を
,
とする合成関数と考えて,これを
で微分すると
合成関数の偏導関数の公式を用いた.
よって
・・・・・・(1)
ここで
偏導関数の定義より,
を定数とみなして
で微分する.
・・・・・・(2)
偏導関数の定義より,
を定数とみなして
で微分する.
・・・・・・(3)
(1)に(2),(3)を代入すると
・・・・・・(4)
となる.
・・・・・・(5)
とおく.
を
,
とする合成関数と考えて,これを
で微分する.このとき合成関数の偏導関数の公式を用いる.
・・・・・・(6)
ここで
(5)を代入する.
偏導関数の定義より,
を定数とみなして
で微分する.
・・・・・・(7)
偏導関数の定義より,
を定数とみなして
で微分する.
・・・・・・(8)
(6)に(7),(8),(4)を代入する.
・・・・・・(9)
を更に変形すると
・・・・・・(10)
となる.(9)に(10)を代入する.
■別解
の両辺をで微分する.
・・・・・・(11)
(
についてはここを参照)
(11)を
について解く.
・・・・・・(12)
(11)を
さらに
で微分する.
・・・・・・(13)
(13)を
について解く.
・・・・・・(14)
(14)に(12)を代入する.
・・・・・・(15)
(15)にを代入する.
ホーム>>カテゴリー分類>>微分>>偏微分>>問題演習>>陰関数の2次導関数
学生スタッフ作成
2最終更新日:
2023年9月15日