問題を解くのに必要な知識を確認するにはこのグラフ図を利用してください.

不定積分の問題

■問題

次の問題を積分せよ(不定積分).

6x5 3 x 2 5x+2 dx   

■答

log| 3x2 |+log| x1 |+C    C は積分定数)

(あるいは, log | 3 x 2 5x+2 |+C

■ヒント

分母を微分すると分子になる→置換積分法を考える

基本となる関数の積分 より

1 x d x = log | x | + C    C は積分定数)

の公式を用いる.

■解説

3 x 2 5x+2=t とおくと

dt dx =6x5 dt=( 6x5 )dx  ・・・・・・(1)

となる.(置換積分の詳細は置換積分法を参照)

与式 = 1 t dt  

(与式に(1)を代入すした)

=log| t |+C   

(方針の公式にあてはめた)

=log | 3 x 2 5x+2 |+C   

(最初に, 3 x 2 5x+2=t と置換したので,元に戻した)

=log| ( 3x2 )( x1 ) |+C   

真数因数分解をした)

=log| 3x2 |+log| x1 |+C   

対数の計算の基本式を使って式を変形した)

 

●別解

6 x 5 3 x 2 5 x + 2 部分分数に分解してから積分する.

6 x 5 3 x 2 5 x + 2 = 6 x 5 ( 3 x 2 ) ( x 1 ) = a 3 x 2 + b x 1   

とおく.

a 3 x 2 + b x 1 = a ( x 1 ) + b ( 3 x 2 ) ( 3 x 2 ) ( x 1 ) = ( a + 3 b ) x a 2 b ( 3 x 2 ) ( x 1 )   

よって

6 x 5 ( 3 x 2 ) ( x 1 ) = ( a + 3 b ) x a 2 b ( 3 x 2 ) ( x 1 )   

が常に成り立つためには, a b が連立方程式

{ a+3b=6 -a2b=-5   

を満たす必要がある.連立方程式を解くと

a=3 b=1

が得られる.よって

6x5 3 x 2 5x+2 = 3 3x2 + 1 x1

と部分分数に分解することができる.よって

与式 = 3 3x2 + 1 x1 dx

=log| 3x2 |+log| x1 |+C   

(この積分は,ここを参照する)

 

■確認問題

求まった答え  log| 3x2 |+log| x1 |+C  を微分し,積分前の式   6x5 3 x 2 5x+2  に戻ることを確認しなさい.


ホーム>>カテゴリー分類>>積分>>積分の問題>>不定積分の問題>> 6x5 3 x 2 5x+2 dx

学生スタッフ作成
最終更新日: 2023年11月24日

[ページトップ]

金沢工業大学

利用規約

google translate (English version)