問題を解くのに必要な知識を確認するにはこのグラフ図を利用してください.

三角形の面積の問題

■問題

空間座標上の3点 A 2,1,2 B 1,3,1 C 1,1,2 を頂点とする三角形の面積を求めよ.

■答

21 2

■ヒント

三角形の面積の公式

1 2 AB 2 · AC 2 AB · AC 2

を使う.あるいは

ベクトル AB × AC の大きさ は, AB AC を2辺とする平行四辺形の面積となることを利用する. (外積の定義を参照)

平行四辺形の面積を S とすると

S=| AB × AC |

となり,三角形の面積は

S 2 = | AB × AC | 2

となる. AB =( a x   , a y   , a z ) AC =( b x   , b y   , b z ) のとき

AB × AC =( a y b z a z b y   , a z b x a x b z   , a x b y a y b x )

(外積の成分表示を参照)

となる.

■解説

AB , AC の成分を求めると

AB = AO + OB = OB OA =( 1,3,1 )( 2,1,2 )=( 1,2,1 )

AC = AO + OC = OC OA =( 1,1,2 )( 2,1,2 )=( 1,2,0 )

となる.

AB 2 = 1 2 + 2 2 + 1 2 =6

AC 2 = 1 2 + 2 2 + 0 2 =5

AB · AC = 1,2,1 1,2,0 =14 =3

これらの値を使うと三角形の面積は公式より

1 2 6×5 3 2 = 21 2

となる.

次は,外積を使った方法で三角形の面積を求めてみる.

まず,外積 AB × AC を求める.

AB × AC =( a y b z a z b y   , a z b x a x b z   , a x b y a y b x ) より

a y b z a z b y =2×0( 1 )×( 2 )=2

a z b x a z b x =( 1 )×( 1 )( 1 )×0=1

a x b y a y b x =( 1 )×( 2 )2×( 1 )=4

AB × AC =( 2,1,4 )

となる.

よって,平行四辺形の面積 S=| AB × AC |

| AB × AC |=| ( 2,1,4 ) |= 2 2 + 1 2 + 4 2 = 21

となり,求める三角形の面積は

S 2 = | AB × AC | 2 = 21 2

となる.

 

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学生スタッフ
最終更新日: 2023年2月17日

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