三角形の面積の問題
■問題
空間座標上の3点
A(−1,−1,0)
,
B(1,3,4)
,
C(3,1,4)
を頂点とする三角形の面積を求めよ.
■解説動画
■答
2√17
■ヒント
三角形の面積の公式
12√∣∣∣−−→AB∣∣∣2⋅∣∣∣−−→AC∣∣∣2−(−−→AB⋅−−→AC)2
を使う.あるいは
ベクトル
−−→AB×−−→AC
の大きさ
は,
−−→AB
と
−−→AC
を2辺とする平行四辺形の面積となることを利用する.
(外積の定義を参照)
平行四辺形の面積を
S
とすると
S=∣∣∣−−→AB×−−→AC∣∣∣
となり,三角形の面積は
S2=∣∣∣−−→AB×−−→AC∣∣∣2
となる.
−−→AB=(ax ,ay ,az)
,
−−→AC=(bx ,by ,bz)
のとき
−−→AB×−−→AC
=(aybz−azby ,azbx−axbz ,axby−aybx)
(外積の成分表示を参照)
となる.
■解説
−−→AB
,
−−→AC
の成分を求めると,
−−→AB=−−→AO+−−→OB=−−→OB−−−→OA
=(1,3,4)−(−1,−1,0)=(2,4,4)
−−→AC=−−→AO+−−→OC=−−→OC−−−→OA
=(3,1,4)−(−1,−1,0)=(4,2,4)
となる.
∣∣∣−−→AB∣∣∣2=22+42+42
=36
∣∣∣−−→AC∣∣∣2=42+22+42
=36
−−→AB⋅−−→AC=(2,4,4)⋅(4,2,4)
=8+8+16
=32
これらの値を使うと三角形の面積は公式より
12√36×36−322
=12√(2×3)4−210
=12√24(34−26)
=2√81−64
=2√17
となる.
次は,外積を使った方法で三角形の面積を求めてみる.
まず,外積
−−→AB×−−→AC
を求める.
−−→AB×−−→AC
=(aybz−azby ,azbx−axbz ,axby−aybx)
より,
aybz−azby=4×4−4×2=8
azbx−axbz=4×4−2×4=8
axby−aybx=2×2−4×4=−12
−−→AB×−−→AC=(8,8,−12)
となる.
よって,平行四辺形の面積
S=∣∣∣−−→AB×−−→AC∣∣∣
は
∣∣∣−−→AB×−−→AC∣∣∣=|(8,8,−12)|
=√82+82+(−12)2=4√17
となり,求める三角形の面積は
S2=∣∣∣−−→AB×−−→AC∣∣∣2=2√17
となる.
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最終更新日:
2025年2月21日