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F(x) が多項式である定数係数線形非同次微分方程式 f(D)y=F(x) において
1f(t)=a0+a1t+a2t2+⋯+artr+g(t)tr+1 (ただし, g(t) は多項式) ・・・・・・(1)
と表されるとき,逆演算子 1f(D) は
1f(D)=a0+a1D+a2D2+⋯+arDr ・・・・・・(2)
となる.
(1)より
となる.微分演算子は,多項式の同様に,和,定数倍,積が成り立つので
が成り立つ.F(x) に(4)の両辺の微分演算子をほどこすと
となる.以下のように微分演算子の計算を進める.
F(x) はr 次の多項式であるので,Dr+1F(x)=0 である.よって
(a0+a1D+a2D2+⋯+arDr)F(x)はx の関数で
とおくと
f(D)z=F(x) ・・・・・・(7)
となり,逆演算子の考えを用いて(7)を書き直すと
z=1f(D)F(x) ・・・・・・(8)
と表現できる.(6),(8)より
(a0+a1D+a2D2+⋯+arDr)F(x)=1f(D)F(x)
が得られ,したがって
1f(D)=a0+a1D+a2D2+⋯+arDr
となる.
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学生スタッフ作成
最終更新日:
2024年10月7日