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ある値 に対して,ただ1つの値が対応するような関係があるとき,この関係を関数といい,一般的に
と表す.また,はの関数であるという.この場合,関数を表す文字として を一般的に用いたが, やなど他の文字を用いることもよく使われる.
このような関数の概念を説明したのが右の図である.
両替機を例にとる.1000札1枚を両替機に入れる(入力する)と100円硬貨が10枚でる(出力される).すなわち,両替機は入力に対して1つの出力が決まっている関数機能がある機械である.同じように,ある値(を変数と呼ぶ)に対して1つの値に対応させる機能を文字で表すと一般的に,となる.
関数において,の値に対応するの値を と表し,これを関数 のにおける値という.
の関数(機能)を具体的に表すとする.例えば,長さ20のひもで長方形を作る場合,横の長さを決めて縦の長さを対応させる関数は
のように表す.あるいは
と表してもよい.
においては,横の長さの値3に対しては縦の長さ7が唯一対応しの値となる.横の長さの値6に対しては4が唯一対応しの値となる.右図参照.これらの関係を関数を使って表すと
,
となる.
長方形を作るには,の値は
でなければならない.更に,の値に対応するの値は
となる.
一般に,関数において,変数の値のとりうる値の範囲,すなわちの変域を,この関数の定義域という.また, の定義域に対応する関数の値のとりうる範囲,すなわちの変域を,この関数の値域という.
上記のひもで長方形を作る場合
定義域は,値域は
となる.
最終更新日: 2024年2月7日