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応用分野: 基本となる関数の積分の公式
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積分 1/(a^2-x^2)^(1/2)

1 a 2 x 2 dx = sin 1 x a +C   ( a>0 )

■導出

1 a 2 x 2 dx   ・・・・・・(1)   ( a>0 )

a 2 x 2 >0 より,これを因数分解すると

( ax )( a+x )>0

( xa )( x+a )<0

a<x<a

となる.よって

x=asinθ( π 2 <θ< π 2 )  ・・・・・・(2)

とおき,置換積分をする. dx dθ =acosθ より

dx=acosθdθ  ……(3)

となる.

(1)式に(2)・(3)式をそれぞれ代入し,置換積分すると

1 a 2 x 2 dx = acosθ a 2 ( 1 sin 2 θ ) dθ

= acosθ a 2 ( 1 sin 2 θ ) dθ

= acosθ a 1 sin 2 θ dθ

sin 2 θ+ cos 2 θ=1 1 sin 2 θ= cos 2 θ

π 2 <θ< π 2 cosθ>0 cos 2 θ =cosθ

= acosθ acosθ dθ

= dθ

=θ

ここで,(2)式を θ についての式に変形すると,(アークサイン参照)

x=asinθθ= sin 1 x a

となる.これを上式に代入すると

1 a 2 x 2 dx= sin 1 x a +C

となる.

微分の公式

( sin 1 x ) = 1 1 x 2  (参照)

を用いて求めることもできる.

1 a 2 x 2 dx = 1 a 2 1 x a 2 dx

= 1 a 1 x a 2 dx

x a =t とおく.

dt dx = 1 a 1 a dx=dt

よって

= 1 1 t 2 dt

= sin 1 t+C

変数を t から x に戻す.

= sin 1 x a +C

 

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学生スタッフ作成
最終更新日 2024年7月18日

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