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応用分野: 定積分の基本式

放物線の定積分

βα(xα)(xβ)dx=16(βα)3

放物線 y=ax2+bx+c とx軸がなす2つの交点(解)がx=α,β でかつ,積分範囲が αxβ の場合に利用する.(2次関数(放物線)と2次方程式については,関数を参照.)

■導出

●その1

f(x)=(xα)(xβ)  とし,これを定積分の定義

baf(x)dx=[F(x)]ba=F(b)F(a)

にあてはめる.( F(x)f(x)原始関数である.)

βα(xα)(xβ)dx

=βα{x2(α+β)x+αβ}dx

=βαx2dx(α+β)βαxdx+αββαdx

=13[x3]βα(α+β)·12[x2]βα+αβ[x]βα

=13(β3α3)(α+β)·12(β2α2)+αβ(βα)

(β3α3)(β2α2) については因数分解の公式を参照

=13(βα)(β2+αβ+α2)12(α+β)2(βα)+αβ(βα)

=(βα){13(β2+αβ+α2)12(α+β)2+αβ}

=(βα)(13β2+13αβ+13α212α2αβ12β2+αβ)

=(βα)(16β2+26αβ16α2)

=16(βα)(β22αβ+α2)

=16(βα)3

●その2

部分積分法を用いる.

{12(xα)2}=(xα) より

f(x)=(xα)g(x)=(xβ)

として部分積分を行う.(その1の f(x) とは無関係である)

βα(xα)(xβ)dx

=βα{12(xα)2}(xβ)dx

部分積分法の公式より

f(x)g(x)dx=f(x)g(x)f(x)g(x)dx

=12[(xα)2(xβ)]βα12βα(xα)2(xβ)dx

=12{(βα)2(ββ)(αα)2(αβ)}12βα(xα)2dx

=012·13[(xα)3]βα

=16{(βα)3(αα)3}

=16(βα)3


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最終更新日: 2023年7月29日

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