円錐の体積
円錐の体積は,
V=13πr2h
(
r
:半径,
h
:高さ
)
の公式で求めることができる.
この公式は,円柱の体積の公式
V=πr2h
に
13
をかけたものと考えることができるが,なぜ円柱の体積に
13
をかけることにより円錐の体積が得られるのかを,定積分法と区分求積法を用いて説明する.
ここで,説明に用いる円錐は
f(x)=x
,
0≦x≦1
(半径1,高さ1)のものとする.
■導出
●円柱の体積
円柱の体積の公式より,
V=πr2h
=π×12×1
=π
●円錐の体積の公式を用いた場合
円錐の体積の公式より,
V=13πr2h
=13π×12×1
=π3
●定積分の公式を用いた場合
定積分の基本式より,
∫baf(x)dx=[F(x)]ba=F(b)−F(a)
(F(x)
は
f(x)
の原始関数の1である )
求める円錐の底面積
S(x)
を
S(x)=π{f(x)}2
とすると,(これについては,体積の計算を参照)
∫10S(x)dx
=∫10π{f(x)}2dx
=π∫10x2dx
=π3(13−03)
=π3
右端型の場合
∫10S(x)dx
=∫10πx2dx
=limn→∞πn{f(1)+f(2)+⋯+f(n−1)+f(n)}
=limn→∞πn{(1n)2+(2n)2+⋯+(n−1n)2+(nn)2}
=limn→∞πn⋅1n2{12+22+⋯+(n−1)2+n2}
=limn→∞πn⋅1n2⋅16n(n+1)(2n+1)
16n(n+1)(2n+1)
については,
n∑k=1k2
の計算式を参照.
=limn→∞π6(1+1n)(2+1n)
limn→∞
より,
1n=1∞=0
のため,
π6(1+0)(2+0)=π3
=π3
左端型の場合
∫10S(x)dx
=∫10πx2dx
=limn→∞πn{(0n)2+(1n)2+⋯+(n−2n)2+(n−1n)2}
=limn→∞πn⋅1n2{02+12+⋯+(n−2)2+(n−1)2}
=limn→∞πn⋅1n2⋅16(n−1)n{2(n−1)+1}
16(n−1)n{2(n−1)+1}
については,
n∑k=1k2
の計算式を参照.
=limn→∞πn⋅1n2⋅16(n−1)n(2n−1)
=limn→∞π6(1−1n)(2−1n)
limn→∞
より,
1n=1∞=0
のため,
π6(1−0)(2−0)=π3
=π3
これより,定積分の公式と区分求積法のどちらの方法を用いても,円錐の体積は円柱の体積に13をかけたものであることがわかる.また,区分求積法の具体的な計算例についてはここを参照.
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最終更新日:
2023年7月28日