テイラーの定理
関数が,閉区間
で連続,開区間
において
回微分可能であるとき,
となるが存在する.
(積分を用いたテイラーの定理の導出も参照すること).
テイラー定理の
を変数に置き換えて,
が成り立つなら,関数は無限級数に展開できる.これがテイラー展開である.
■定理の証明
・・・・・・(1)
とおく. (1)の右辺の
を に置き換えた関数
を定義する.
すなわち,
・・・・・・(2)
とする.
関数 は,閉区間 で連続,開区間 において微分可能で,
・・・・・・(3)
・・・・・・(4)
である.よって,ロルの定理より,
・・・・・・(5)
を満たす
が必ず存在する.
(2)の両辺を
で微分する.
・・・・・・(6)
となる.(6)より,
・・・・・・(7)
と表わされ,(5),(7)より,
・・・・・・(8)
となり,よって,
・・・・・・(9)
となる.(9)を(1)に代入することにより,テイラーの定理が得られる.
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最終更新日:
2022年5月29日