問題を解くのに必要な知識を確認するにはこのグラフ図を利用してください.

定積分の問題

■問題

次の問題を積分せよ(定積分).

0 1 x 5 1 x 2 dx    

■ヒント

置換積分法

a b f( x ) dx= α β f( g( t ) ) g ( t ) dt  ・・・・・・(1)

ウォリス積分

0 π 2 cos n x d x=0 π2 sinn x d x = n1 n n3 n2 1 2 π 2 n1 n n3 n2 2 3 1

n:偶数   ・・・・・・(2)
n:奇数

を用いる.

■答

あらかじめ, x 5 1 x 2 dx を求めておく.

x=sinθ   ( π 2 <θ< π 2 )  ・・・・・・(3)

とおいて置換積分をする.

dx dθ =cosθ   ∴ dx=cosθdθ  ・・・・・・(4)

sinθ を微分すると cosθ になるのは,微分 sin x を参照)

よって

x 5 1 x 2 dx = sin 5 θ 1 sin 2 θ cosθdθ  

ここで, 1 sin 2 θ= cos 2 θ 三角関数の相互関係 1 番目の式を参照)より 

1 sin 2 θ = cos 2 θ   

π 2 <θ< π 2 なので, cosθ0 となり, cos 2 θ =cosθ である. 

したがって

= sin 5 θ cosθ cosθdθ   

= sin 5 θdθ   

次に, 0 1 x 5 1 x 2 dx を求める.

はじめに  x=sinθ  と置換していることいり

x=0 のとき θ=0 ,  x=1 のとき θ= π 2

よって,ヒントの式(1)より

0 1 x 5 1 x 2 dx= 0 π 2 sin 5 θdθ   

となる.

ヒントの式(2)のを適用する. n に代入する値が 5 (奇数)となる

= 4 5 2 3 1   

= 8 15   

●別解

0 1 x 5 1 x 2 dx = 0 1 x 2 2 x 1 x 2 dx

1 x 2 =t とおく置換積分で計算する.

dt dx =2x より xdx= 1 2 dt

x:01 のとき t:10

x 2 =1t

よって

= 1 0 1t 2 t 1 2 dt

= 1 2 1 0 12t+ t 2 t dt

= 1 2 0 1 12t+ t 2 t dt

= 1 2 0 1 t 1 2 2 t 1 2 + t 3 2 dt

= 1 2 2 t 1 2 4 3 t 3 2 + 2 5 t 5 2 0 1

= 1 2 2 4 3 + 2 5

== 1 2 2 3 + 2 5

= 1 3 + 1 5

= 8 15

 

ホーム>>カテゴリー分類>>積分>>積分の問題>>定積分の問題>> 0 1 x 5 1 x 2 dx

学生スタッフ作成
最終更新日: 2024年7月29日

[ページトップ]

金沢工業大学

利用規約

google translate (English version)