定数係数線形微分方程式の非同次項が
のときの解の導出
定数係数線形微分方程式
・・・・・・(1)
について
(2)
であり ,
が特性方程式
の1重の解であれば,この微分方程式は
という形の特殊解をもつ.
■導出1
が
次の多項式とする.(ただし
の係数は1とする)
は
で1重の解であるとすると
と表すことができる.
(1)の解を逆演算子を用いて表すと
となる.
この公式より
より,この公式を利用すると
よって
この公式より
この公式より
とおくと
■導出2
が
次の多項式とする.(ただし
の係数は1とする)
の解をとすると,(ただし
,)
・・・・・・(2)
と表すことができる.
(1)式を逆演算子を使って解を表すと
この公式より
(2)より
この公式より
より
1この公式より
この公式より
指数法則より
この公式より
積分のやり方はこちら
より
分配法則より
は
の一般解
に含まれる.すなわち(1)の一般解に含まれる.
よって,特殊解としては,これを省略し
となる.この式を上と同様にして解くと
となる.同様に第2項は一般解に含まれる.よって省略すると
同様にして計算を繰り返すと
となる.ここで
とおくと
となる.
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のとき>>定数係数線形微分方程式の非同次項がe^(ax)のときの解の導出
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最終更新日:
2024年5月17日