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f(x1+x2)=A(x1+x2) ( ∵ f(x)=Ax より)
=Ax1+Ax2 ( ∵ 行列の計算則より)
=f(x1)+f(x2) ( ∵ Ax=f(x) より)
f(kx1)=A(kx1) ( ∵ f(x)=Ax より)
=kAx1 ( ∵ 行列の計算則より)
=kf(x1) ( ∵ Ax=f(x) より)
以上より証明できた.
m 次元ベクトル空間である集合Xの要素xをn次元ベクトル空間である集合Yの要素yに対応させる写像をfとする.式で表すと
y=f(x)
となる.
m 次元ベクトル空間の基本ベクトルを
とし
x=(x1x2⋮xm)
とする.
x=(x1x2⋮xm)
=x1e1+x2e2+⋯+xmem
よって
f(x)=f(x1e1+x2e2+⋯+xmem)
f(x1+x2)=f(x1)+f(x2)が成り立つことより
=f(x1e1)+f(x2e2)+⋯+f(xmem)
f(kx1) =kf(x1)が成り立つことより
=x1f(e1)+x2f(e2)+⋯+xmf(em)
=x1a1+x2a2+⋯+xmam
=(a1,a2,⋯,am)(x1x2⋮xm) ⇒詳細計算はここ
=Ax
すなわち
f(x)=Ax
したがって,線形写像の定義より,2つの条件
f(x1+x2)=f(x1)+f(x2) ,f(kx1)=kf(x1)
を満たせば,写像f は線形写像である.
■備考
線形写像f の表現行列は Aとなる.
A=(a1,a2,⋯,an)
=(f(e1),f(e2),⋯,f(en))
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最終更新日: 2025年1月17日